40代エンジニアの職務経歴書の書き方|職務要約・プロジェクト・マネジメント経験は?
結論(先に3行で)
- 40代の職務経歴書は「全部書く」より「応募先に関係する経験を厚く書く」ことが大切です。直近10年を厚く、それより前はまとめて、A4で2〜3枚に収めます。
- プロジェクトは「期間・規模・役割・担当工程・使った技術・成果」をそろえて書きます。転職者実態調査では、情報通信業の事業所の81.3%が賃金を決めるときに経験・能力・知識を考慮していました。
- マネジメント経験は人数・評価への関与・予算で、資格は正式名称と合格年月で書きます。
この記事でやること:チェックシートを印刷 → 職務要約を3〜5行で書く → 直近のプロジェクト3つを同じ項目で書く → 応募先の求人票の言葉に合わせて見直す。
40代の職務経歴書で大切なことは?
40代のエンジニアは経歴が長く、書けることが多い分、読み手が知りたいことが埋もれやすくなります。厚生労働省の令和7年転職者実態調査では、転職者の賃金を決めるときに「これまでの経験・能力・知識」を考慮した事業所が、情報通信業で81.3%でした。採用する側が最も知りたいのは、経験の中身です。
大切なことは3つです。
- 応募先に関係する経験を厚く書く。求人票の仕事内容と必須条件に出てくる言葉を確認し、その経験を前に出します。
- 直近10年を厚く、それより前はまとめる。古いプロジェクトは「20XX〜20XX年:金融系の業務システムの開発(メンバー〜リーダー)」のように1〜2行にします。
- A4で2〜3枚に収める。長すぎる職務経歴書は、要点が伝わりにくくなります。
職務要約は何を書く?
冒頭に3〜5行で、経歴の全体像を書きます。「何年・どの職種で・どの規模のシステムに・どんな役割で関わり・何が強みか」を入れます。
書き方の例(架空の設定です):「SIerでインフラエンジニアとして18年。オンプレミスの基幹システム(サーバー約120台・3拠点)の設計・構築・運用を担当し、直近5年はクラウド移行のリーダーとして、移行計画・設計レビュー・ベンダー調整を担当。運用手順の自動化で月次作業の時間を約3割削減。」
プロジェクトはどう書く?
プロジェクトごとに、同じ項目をそろえて書くと読みやすくなります。
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| 期間 | 開始〜終了と、自分が担当した期間 |
| 規模 | チームの人数、予算(書ける範囲)、サーバー台数・利用者数など |
| 役割 | メンバー・リーダー・PM・PMOなど |
| 担当工程 | 要件定義・設計・構築/実装・テスト・運用のどこか |
| 使った技術 | 言語・フレームワーク・OS・DB・クラウド・ツール |
| 成果 | 数字で1行(時間の短縮、障害の削減、コスト、期間内の完了など) |
守秘義務に触れる顧客名や数字は書かずに、「大手製造業」「数億円規模」「約3割」のように幅や割合で書きます。
職種ごとに、何を前に出す?
| 今の仕事 | 前に出す経験 |
|---|---|
| 開発 | 担当工程、技術選定やレビュー、直近3年の技術 |
| インフラ・クラウド | 環境の規模、設計・構築の範囲、障害対応の役割、自動化 |
| 社内SE | 社員数・拠点数・システム数、ベンダー管理、業務部門との導入・刷新 |
| PM・PMO | 予算・体制・期間・QCDの結果、立て直した課題、管理の仕組み |
| IT以外 | 今の仕事の実績と、業務の中でITを使って改善したこと |
職種別の詳しい見せ方は、インフラ・クラウド、社内SE、PM・PMO、IT未経験の各記事にまとめています。
マネジメント経験はどう書く?
40代の求人では、マネジメントの経験を聞かれることが多くなります。次の4つを書くと、どの程度の経験かが伝わります。
- 人数(直属の部下・チームの人数、協力会社を含むか)
- 評価・採用への関与(評価をつけたか、面接をしたか)
- 予算(管理した予算の規模)
- 育成(育てた人の変化、仕組みづくり)
管理職でなかった人も、リーダーとしてのレビュー・進捗管理・新人指導の経験は書けます。応募先がプレイヤーの求人なら、マネジメントより専門性を前に出しましょう。
資格・スキルはどう書く?
資格は正式名称と合格年月で書きます(例:「応用情報技術者試験 合格(2024年12月)」)。学習中の資格は「2027年3月 受験予定」と分けて書きます。厚生労働省の同じ調査では、情報通信業で賃金決定に「免許・資格」を考慮した事業所は15.1%で、資格は経験を補う材料と考えるのが現実的です(IPA試験の日程と合格率)。
スキルの一覧は、「実務で使った」と「個人で学習中」を分けて書きます。実務の年数を書くと、面接での質問の材料にもなります。
提出前に確認することは?
40代からのエンジニア転職チェックシート(無料・印刷用)で、項目を1つずつ確認できます。応募先の求人票に指定の書式があれば、そちらを優先してください。エージェントを使う場合は、担当者に応募先に合わせた見直しを相談するのも方法です。
40代の職務経歴書でよくある失敗は?
1つめは、時系列に全部のプロジェクトを同じ厚さで書いてしまうことです。読み手は、応募先に関係する経験を探しながら読みます。関係する経験を厚く、それ以外は短くまとめましょう。
2つめは、担当した仕事の説明だけで、自分の役割と成果が見えないことです。「〇〇システムの開発」ではなく、「〇〇システムの開発で、設計とメンバー4名のレビューを担当し、予定どおり稼働」のように、役割と結果を入れます。
3つめは、技術の一覧が長すぎて、何が得意か分からないことです。直近3年で実務に使った技術を一番上に、それ以外は分けて書きましょう。
4つめは、応募先ごとに見直さないことです。同じ職務経歴書でも、職務要約の1行目と、プロジェクトの順番を応募先に合わせて入れ替えるだけで、読み手に伝わる内容が変わります。
職務経歴書と一緒に出すものは?
履歴書に加えて、求人によっては、ポートフォリオ(作ったもの)や、技術の経験の一覧(スキルシート)を求められることがあります。SESや受託の会社では、スキルシートの形式が決まっていることもあります。会社の指定の形式があれば、それに合わせて書き直しましょう。
1週間でやることは?
1日目に職務要約を3〜5行で書きます。2〜4日目に、直近のプロジェクト3つを同じ項目で書きます。5日目にマネジメント経験と資格を書き、6〜7日目に、応募したい求人1件に合わせて職務要約とプロジェクトの順番を見直してください。
職種を変えるときの職務経歴書は?
開発から社内SEへ、インフラからセキュリティへ、など職種を変えて応募するときは、職務要約の最後に「次に何をしたいか」と「それに使える経験」を1行で書きます。たとえば「業務システムの開発で培った要件整理とベンダー調整の経験を、事業会社の社内SEとして活かしたい」のように書くと、読み手は、職種を変える理由と、使える経験を最初に理解できます。そのうえで、プロジェクトの説明でも、応募先の職種に近い経験(要件整理・調整・運用改善など)を先に書きます。
IT以外の仕事からIT職に応募するときは、今の仕事の実績を数字で書いたうえで、「業務の中でITを使って改善したこと」と「学習中の内容」を独立した見出しで書きます。学習の内容は、資格の名前だけでなく、何を作ったか、何を学んだかを1〜2行で添えると伝わりやすくなります。
よくある質問
- 40代の職務経歴書は何枚?
- A4で2〜3枚が目安です。直近10年を厚く、それより前はまとめます。
- 古いプロジェクトも全部書く?
- 応募先に関係するものを除き、1〜2行ずつにまとめます。
- マネジメント経験がない40代は不利?
- プレイヤーの求人では専門性が見られます。リーダーとしてのレビューや指導の経験も書けます。
- 資格は職務経歴書に書くべき?
- 正式名称と合格年月で書きます。学習中の資格も「受験予定」と分けて書けます。
- 職務経歴書の形式は決まっている?
- 決まった形式はありません。会社の指定の形式(スキルシートなど)があればそれに合わせます。
出典・確認したページ
- 厚生労働省「令和7年転職者実態調査の概況」事業所調査 2 転職者の採用状況:表5 賃金決定の際に考慮した要素(計:経験・能力・知識59.2%、年齢35.3%、前職の賃金27.0%。情報通信業:経験・能力・知識81.3%、年齢50.8%、前職の賃金50.7%)(2026-11-02確認)
- 厚生労働省「令和7年転職者実態調査の概況」報道発表資料(令和8年9月25日):自己都合の離職理由(賃金が低かった25.5%など)、現在の勤め先を選んだ理由(仕事の内容・職種に満足40.2%など)(2026-11-02確認)
この記事は 2026-11-02 時点で公的機関・各社公式ページを確認して書いています。制度や各社の条件は変わることがあるため、申込み前に公式ページで最新情報を確認してください。体験談・口コミは掲載していません。転職の結果(内定・年収)を約束するものではありません。